新本堂が出来るまで ~西教寺本堂改築工事ドキュメント~

本堂改築工事の様子を、145枚の写真で詳細にご紹介しています。

切り込み(木工事)

入荷した木材は、まず弊社工場にて、自然乾燥の後、各部材ごとに、現場ですぐに組み立てられる状態まで仕上げます。これを切り込みといいます。

  1. 切り込み(木工事)-01

    製材され、大浦社寺建築社太宰府工場に入荷した御用材。切込まで約一年間、自然乾燥します。

  2. 切り込み(木工事)-02

    副住職、総代会による御用材検査。遠いところ、ご足労頂きありがとうございました。実物を前に、弊社代表と棟梁が説明申し上げ、ご質問にお答えします。

  3. 切り込み(木工事)-03

    本柱の鉋(かんな)仕上げ作業。4角の柱を、8角→16角→32角と角を落としていき、円柱(まるばしら)に仕上げます。

  4. 切り込み(木工事)-04

    向拝柱(ごはいばしら)の仕上げ。本几帳面(ほんきちょうめん)取りの鉋(かんな)仕上げ作業。

  5. 切り込み(木工事)-05

    仕上げられた、向拝柱(ごはいばしら)の根元。端で弧状に細くなっている部分は、粽形(ちまきがた)と呼ばれ、鎌倉時代の様式です。

  6. 切り込み(木工事)-06

    製材され、大浦社寺建築社太宰府工場に入荷した御用材。切込まで約一年間、自然乾燥します。

  7. 切り込み(木工事)-07

    御内陣、折上げ格(おりあげごう)仕上げ。南京(なんきん)と呼ばれる特殊な鉋(かんな)を使います。

  8. 切り込み(木工事)-08

    大斗(だいと)の仕上げ。曲面を削る為には、台が局面になった丸鉋(まるがんな)を使います。使い込んで手に馴染んだ数々の道具は、大工として無くてはならないもの。各自が大切に管理、手入れをしています。

  9. 切り込み(木工事)-09

    蟇股(かえるまた)の彫刻。使用する彫刻刀は数十種類にのぼります

  10. 切り込み(木工事)-10

    六葉(ろくよう)の彫刻。屋根の妻飾りの懸魚(げぎょ)に付けられます。

  11. 切り込み(木工事)-11

    落縁(おちえん)の高欄の加工。

  12. 切り込み(木工事)-12

    虹梁(こうりょう)の彫刻。

  13. 切り込み(木工事)-13

    丁寧に梱包され、いよいよ現場への出荷を待ちます。

  14. 切り込み(木工事)-14

    弊社先代代表が設計した、全て手描きの図面(ぜひ、写真をクリックして拡大して御覧下さい)。

  15. 切り込み(木工事)-15

    この御本堂を建てるのに、約50枚の図面を描きました。