新本堂が出来るまで【5】 左官工事

本堂改築工事の様子を、145枚の写真で詳細にご紹介しています。

左官工事

表層や仕上げばかりが全てではありません。下地から全て、伝統的な素材、構法を用いています。このような伝統工法を施工できる左官職人は、現代ではごくわずかになりつつあります。

  1. 左官工事-01

    竹小舞下地(たけこまいしたじ)。土壁を塗るために、竹を組み縄をからげて作る下地です

  2. 左官工事-02

    長持ちする壁は、しっかりした下地があってこそです。

  3. 左官工事-03

    これから土が塗られるところ。下地構造ですが、丁寧に組まれた竹から光が差し込む様子は、美しいです。

  4. 左官工事-04

    藁(わら)を粘土と混ぜます。その後しばらく寝かせる事により、藁が発酵し、土を丈夫にします。

  5. 左官工事-05

    荒壁塗り。下地の隙間に入るように、しっかりと塗り込めます。

  6. 左官工事-06

    貫伏せ(ぬきぶせ)。貫が入っている部分に、亀裂防止の為、新しい藁を塗り込みます。

  7. 左官工事-07

    荒壁塗り後。十分に乾燥させます。

  8. 左官工事-08

    中塗り。

  9. 左官工事-09

    中塗りで壁はほぼ平滑になります。

  10. 左官工事-10

    中塗り後。

  11. 左官工事-11

    漆喰。研究を重ね調合された、オリジナルのものです。

  12. 左官工事-12

    いよいよ仕上げ塗りです。鏝(こて)で押さえて、鏡のような肌に仕上げます。

  13. 左官工事-13

    斗栱(ときょう)や蟇股(かえるまた)の際(きわ)は、マスキングして特に丁寧に塗ります。

  14. 左官工事-14

    仕上げ塗り後。

  15. 左官工事-15

    原田左研、代表の原田進氏。こちらも、大浦社寺建築社の左官工事には欠かせない存在。壁の話をさせると、一晩あっても足りません。