新本堂が出来るまで【6】 板金工事

本堂改築工事の様子を、145枚の写真で詳細にご紹介しています。

板金工事

微妙な曲線を描く社寺建築の屋根野地。銅板葺きは、現場で職人が銅板を打ち出し、曲げたり伸ばしたりしながら、野地に合わせてかたちを整えていきます。

  1. 板金工事-01

    垂木(たるき)の木口を包む銅板。宝輪(ほうりん)の紋が打ち出されており、一つ一つが職人の手造りです。

  2. 板金工事-02

    先代からのお付き合い、野口鈑金店の職人の手によって、全ての飛檐垂木(ひえんだるき;最も軒先の垂木)の木口に取り付けられます。その数は400を超えます。

  3. 板金工事-03

    木口を銅板で包む主な目的は、木口割れの防止と防水ですが、意匠的にも、建物を重厚で端正に見せる効果があると考えられます。

  4. 板金工事-04

    向拝柱(ごはいばしら)の根巻金物の取り付け。

  5. 板金工事-05

    柱が根(最下部)から水を吸って腐るのを防止します。

  6. 板金工事-06

    後堂(うしろどう)の下屋(げや)は銅板一文字葺きです。葺いたばかりの時は、ギラギラとしていますが、しばらくすると色が落ち着き、やがて表面に緑青(ろくしょう)が生じ、美しい緑色になります。

  7. 板金工事-07

    雨樋の取り付け。樋も職人の手造りです。