新本堂が出来るまで【8】 造作(木工事)

本堂改築工事の様子を、145枚の写真で詳細にご紹介しています。

造作(木工事)

屋内仕上げの木工事を総称して造作(ぞうさく)と呼びます。

  1. 造作(木工事)-01

    造作材の最後の仕上げをしています。

  2. 造作(木工事)-02

    束柱(つかばしら)と虹梁(こうりょう)の緊結。樫(かし)の込み栓(こみせん)を打ち込みます。

  3. 造作(木工事)-03

    脇廊下の天井張り。

  4. 造作(木工事)-04

    脇廊下の床板張り。鉋で目違い(めちがい;継手部分に出来る段差)等を調整しながら張っていきます。

  5. 造作(木工事)-05

    外陣(げじん)の天井工事。格縁(ごうぶち)を組んでいるところです。

  6. 造作(木工事)-06

    外陣(げじん)、余間(よま)は、小組格天井(こぐみごうてんじょう)です。小組を張っていない部分には、照明器具が入ります。

  7. 造作(木工事)-07

    御内陣、後門柱(ごうもんばしら)上部の斗栱(ときょう)。彫刻を施した鼻木(はなぎ)を組み入れています。

  8. 造作(木工事)-08

    いよいよ御内陣の折上天井(おりあげてんじょう)を組みます。亀の尾(かめのお;折上格縁)を入れます。

  9. 造作(木工事)-09

    折上部分が納まりました。亀の尾の間の細い部材は蛇骨子(じゃほこ)と呼ばれます。

  10. 造作(木工事)-10

    隅の尾(すみのお;隅の亀の尾)も納まりました。

  11. 造作(木工事)-11

    組み上がった御内陣の折上小組格天井(おりあげこぐみごうてんじょう)。

  12. 造作(木工事)-12

    破風板の拝みの部分に懸魚(げぎょ)を取り付けます。このデザインは蔐懸魚(かぶらげぎょ)と呼ばれます。

  13. 造作(木工事)-13

    こういった部分にも設計者の個性が出ますので、いろいろと見比べてみるのも面白いものです。また、これらの彫刻は、遠く下から見上げても図柄がはっきり美しく見えるように、弊社では、立体感を特に強調して彫っています。

  14. 造作(木工事)-14

    向拝の縋破風(すがるはふ)にも降懸魚(くだりげぎょ)を付けます。

  15. 造作(木工事)-15

    向拝の獏鼻(ばくはな)。向かって右が口を開いた阿(あ)、左が口を閉じた吽(うん)です。

  16. 造作(木工事)-16

    同じく向拝の手挾(たばさみ)。菊の華のデザインです。彫刻で使用する木材は、特に乾燥が必要な為、弊社工場にて、建築用材とは別に保管してあります。

  17. 造作(木工事)-17

    御内陣は、欅(けやき)の縁甲板(えんこいた)を張ります。日本中から銘木(めいぼく)が集まる、名古屋の木材市場にて仕入れた丸太から製材しました。欅は、乾燥が何より肝要です。

  18. 造作(木工事)-18

    いよいよ、外陣廻りの落縁(おちえん)の施工です。縁束(えんづか)の高さの微調整をしているところです。

  19. 造作(木工事)-19

    だいぶん組み上がりました。縁束の上部にも、斗(ます)と、実肘木(さねひじき)があります。

  20. 造作(木工事)-20

    縁板(えんいた)張り。丁寧に削り合わせながら張ります。

  21. 造作(木工事)-21

    向拝階段を組みます。

  22. 造作(木工事)-22

    登匂欄(のぼりこうらん)。

  23. 造作(木工事)-23

    匂欄(こうらん)を組み終え、擬宝珠(ぎぼし)等の錺金物(かざりかなもの)を取り付けます。

  24. 造作(木工事)-24

    堂内の錺金物(かざりかなもの)の取り付け。

  25. 造作(木工事)-25

    庫裏との渡廊下には、円窓を取付けました。

  26. 造作(木工事)-26

    向拝階段中央の手すり。御本堂に合わせて設計した、木製のものです。